笑顔の力

源気功は、笑う気功です。稽古の始めに笑います。笑いは笑顔から始まります。笑顔は唇の筋肉を柔らかくすることから始まります。唇を緩めて口角を引き上げてくれる筋肉に任せるようにすると、自然に口元が微笑をたたえます。口元がほほ笑むと、喉の筋肉が緩み、声が明るくなります。歌の発声練習に、笑顔で歌えという指導方法があるくらい笑顔と声はつながっていいます。喉が緩むということは、呼吸も楽になるということです。声が明るくて呼吸が深くなると、心が明るくなって、声を出して笑いたくなります。笑いは伝染して、つられて笑いたくなるものです。あくびも伝染しますが、笑いの伝染は楽しいものです。これが源気功の稽古の始まりです。

笑顔になると何が良いかというと、何しろ稽古が楽しくなります。笑いに誘われて自分も笑い、その声で他の人が笑い、笑いのエネルギーの渦が出来上がります。お腹がよじれるほど笑うときもあり、そんなに笑うことは普段の日常生活では滅多にありませんので、これも大切なひと時です。

笑うとエネルギーが湧きます。このエネルギーを使うと、寝ころんでいる人を起き上がらせたり、座っている人を立たせたり、歩きにくい人を歩かせたりすることに応用することが出来ます。不思議に思われるかと思いますが、初めての方を対象にしたセミナーでは、よくこのデモンストレーションを行います。会場に来た方も、ほぼその場で出来るようになり、簡単で楽しいエネルギーの術です。それが出来た時、やった方は驚いて笑い、やられた方も驚いて笑い、実に楽しい笑いに溢れた雰囲気になります。