ヨガとはここが違います

ヨガのポーズには身体の硬い方には難しくて出来ないものが多いです。体を柔らかくしたくて始めたもののポーズを取ることが出来ずに挫折する方がおられます。源気功でも色々なポーズを取りますが、ヨガのような難しいポーズはありません。でも、身体のエネルギーが高まり、やっているうちに体が柔軟になっていきます。源気功で気を高める修練は基本的に立って行います。中腰や片足になって下半身の筋肉を鍛えながら、下半身からのエネルギーを全身に広げて行きます。その過程で瞑想効果が得られ、脳を休ませることが出来ます。

また、源気功ではイマジネーションをたくさん使います。一定のポーズを取っている時に、気の流れを促進し、高め、取り入れ、流し出すためのイメージをたくさん使います。イメージは講師の誘導に導かれて膨らんでいきますので、イメージ力が鍛えられます。

そして、源気功と一般的なヨガとの一番の違いは、相手と気を交流する「相対練習」にあります。ヨガは、基本的に一人で練習するものですが、源気功では気を高めてから意識でコントロールして動かし、対外に発出して相手に分け与えると同時に相手からも受け入れ、相乗的に気を高める練習があります。この相対練習は、課程が心地よく、一人練習では理解し難いリラックスの境地を味わうことが出来ます。

たとえば、自分の掌を真に柔らかくして相手に触れると、相手は、柔らかさの波動で想定外のリラクゼーションを感じて影響を受けます。宮本武蔵が五輪の書の中で述べている極意の一つ、「うつろかす」に通じる概念と思います。この技法で緊張している人を緩めてあげることが出来、緩んだ人から返ってくる波動で、こちらも更に緩みます。緩むということは、赤ちゃんのような身体に近づくことで、これは本来の自分に戻って行くということです。